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【ヴァルキリーエリュシオン】プレイした感想・評価。値段相応と考えれば楽しめる作品か

ヴァルキリーエリュシオンをプレイした感想と評価レビューをまとめます。

まず結論から

そこそこ楽しめるゲームでした

評価は           3.0くらいです

「ヴァルキリープロファイル」は北欧神話をモチーフにした作品で、特に初代のレナスは有名なゲームだと思っています

本作ではタイトルを「プロファイル」から「エリュシオン」に変更しており、過去作との繋がりのない別世界を描いているとしていますが、登場人物や名称などは同じなので色濃く過去作のオマージュがされています

以下、個人的な意見をまとめていきます

 

 

良かったところ

エインフェリアとの共闘システム

本作の戦闘ではソウルゲージと呼ばれるリソースを消費することで一定時間エインフェリアを召喚することができます(呼び出す時間は調整可能)

召喚中は自動で戦闘を行ってくれる他、ヴァルキリーの武器に属性を付与したり、同属性の魔法を強化するなどの恩恵を受けられるので敵の弱点に合わせてエインフェリアを切り替えながら戦うという点が面白かったです

また、ステータスを強化していくと特定の行動(被弾時やジャスガ成功時など)に合わせて指定したエインフェリアが自動的に追撃してくれるようになるため共闘感が強まる点も良かったです

しかし最初からエインフェリアを呼べる訳ではないので、最初の1人が仲間になるまでの期間が地味になってしまう点は気になりました

 

攻撃アニメーションの出来が良い

ヴァルキリーが使える武器には大きく分けて「剣・槍・杖」の3種類があり、そこから「直剣・レイピア」と言った感じで分類分けがされています

それぞれの武器は攻撃方法(素早い突きだったり、斬撃を飛ばせたりなど)が特徴付けされており、自分にとって使いやすい武器を見つけられる点は良かったです

また性能の良し悪しは別としますが、アニメーションの作成や調整はかなり手間がかかる部分なので、武器毎に作り込まれている所も評価したいです(これはゲーム開発に手を出したことのある人なら伝わりやすいかもしれません)

また、武器を強化することで派生技が増えていくので新しいコンボを狙えるようになったりと、ただ単に攻撃力が上がるだけではない点もデザインとして良いと思います

 

悪かったところ

爽快感を感じにくい

自分はノーマルモードでプレイしたのですが、敵がやや硬めに設定されており出現数に比べて倒せるまでに時間がかかるので爽快感を感じにくかったです

前述したように敵の弱点に合ったエインフェリアを召喚し強化された魔法を使えば楽になりますが、どちらもリソースを必要とするので連射することはできません。そのため、どうしても通常攻撃を挟む必要が出てきますが、これの与ダメージが低いので機械的にボタン連打になりがちです

敵の弱点を突けるエインフェリアが加入する前から各属性の敵が出現するため、仲間が揃いきるまではグダりやすかったりと気になるところもあります

また、武器の強化やヴァルキリーのステータスアップにより物理攻撃力・魔法攻撃力が上がりますが、相対的に敵も強くなるのであまり変化を感じられないところも微妙です

上記以外にもソウルチェインによるフックアクションが用意されているなど、戦闘が楽しくなるような配慮はされておりシステム自体は良かったのですが、ハイテンポを謳う割にはもっさり感が否めず勿体ないと感じました

 

ストーリーが短い上にワンパターン

大まかな流れとしては「オーディンと会話する → エインフェリアを見つける → 四宝を探す → オーディンと会話する・・・」となっているため、ストーリーに起伏がなくて飽きやすいです

また、「エインフェリアを見つける」と「四宝を探す」がワンセットになっているせいでマップが巨大化しています。作り込まれている点は良いのですが、1チャプターが長いため非常にダレやすかったです(単調なことも手伝って半分寝ながら操作していることが多かったです)

1つクリアするのに普通に1時間とかかかるので、飽きるを通り越して面倒くさいと感じてしまいました。もう少しチャプターを小分けにして欲しかったです

また、従来の作品と異なりエインフェリアの過去には軽くしか触れないので情も湧きにくいの点も気になりました。一応過去話を聞くこともできますが、条件を満たさないと解放されないので興味を持てない人はそこに辿り着くこともないと思います

エンディング含めて初代ヴァルキリープロファイルをオマージュしたシーンが多かったのですが、せっかく新規で作ったのならオリジナリティのある内容にしたほうが良かったのではと感じました

過去作をプレイしたことのある人なら尚更で、オーディンやロキがどういった存在かを知っているだけにストーリーの浅さが浮き彫りになっていると言えます(とは言え、神をボコボコにできるという点は評価します)

 

まとめ

「ヴァルキリープロファイル」は好きな作品ですが、今回はトライエースではなくソレイユというところが開発を行っていたので様子見を兼ねて見送りしていました

そして実際にプレイしてみたところ、「ヴァルキリープロファイル」をオマージュして作られたインディーゲームという印象を受けました。色々思うところはありますが、面白いところはしっかり面白いだけに非常に勿体なく感じます

昨年プレイしたスターオーシャン6の出来映えから考えるに、やはりトライエースに開発を行ってもらいたかったのが率直な感想となります

とは言え今では新品でも安く買えるので、その値段から考えれば十分に楽しめる内容かと思います(逆に言うとフルプライスで買っていたら更に評価を落としていましたが)