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【ワイルドハーツ】プレイした感想・評価。新たなハンティングスタイルの幕開け

WILD HEARTS(ワイルドハーツ)をプレイした感想と評価レビューをまとめます。

まず結論から

面白いけれど気になる点の多いゲームでした

評価は           3.5くらいです

ワイルドハーツはコーエーテクモゲームスのω-Forceチームから発売された新規IPのハンティングアクションゲームで、従来の作品と一風変わった戦いを楽しむことができる作品です

先行して10時間遊べるトライアル版をプレイしたところ難しいながらもあまりの面白さにガッチリとハートを掴まれてしまったので急遽購入に至りましたが、買って損は無かったゲームと言えます

以下、個人的な意見をまとめていきます

 

 

良かったところ

新しいハンティングスタイル

狩りゲーと言えばモンハンを思い浮かべる人が多いかと思いますが、そんな中に「からくり」という独自システムを携えた、新しいスタイルのゲームが参戦しました

からくりには複数種別があり、基礎からくりでは好きなところにジャンプ台を出したり、敵との距離を瞬時に詰めたりすることができます

この基礎からくりを組み合わせることで連結からくりを作成することができ、大壁を生成して敵の攻撃を防いだり、敵を拘束する罠の設置などが可能となります

更にエリアの各所にある龍脈を開放することで使えるようになる龍脈からくりでは、高速移動できるジップラインを設置したり、Dホイールのような乗り物を使えるようになったりと多種多様な行動ができるようになります

これらは戦闘中の閃きにより使えるようになったり、クリア報酬の素材を使って解放する形式のためゲームが進むたびにできることが増えていくのが面白かったです

また1度設置したからくりはフィールドに残り続け、次回以降も利用することができるので自分好みのマップデザインができる点が非常にユニークに感じられました

プレイし続けることで快適度を上げられるのは他にはない達成感があると思います

 

助太刀による参加が超早い

「異夢の門」というオブジェクトをインタラクトすると他プレイヤーの戦闘に途中参加できるのですが、戦いたい敵を選択してから数秒でマッチングが完了するので非常にスピーディーで良かったです

そのおかげもあり、逆に自分が助太刀依頼を出したときもすぐに誰かが入ってきてくれるので快適でした

またマッチング時には敵の近くの龍脈からスポーンするため、拠点からの移動を挟むことなくすぐさま戦闘に参加できる点も良いと思いました

ただし異夢の門にはリアルタイムで助太刀依頼が出されている敵のみ表示される仕様のため、好きなタイミングで特定の敵を選んで参加する、ということはできないのがちょっと気になりました(そういう時は自分でクエストを開始して助太刀依頼出せばよいだけなので、あまり問題は無いと言えば無いですが)

またクエスト開始時だけでなく、敵との接敵時など好きなタイミングで助太刀依頼を出せるのが何気に便利でした

 

悪かったところ

ネットワーク関連のバグが多い

ロードが遅くなる、ロードが止まる、ロード中にフリーズするなどのバグが多発しました。特に助太刀を行った前後に発生しやすく、自動セーブされずに戦闘が無かったことにされることもあり最悪でした

また参加プレイヤーが多くなるほどゲームのFPSがガクッと落ち、スローモーションになる現象が発生しました。これは戦闘が終わるまで継続するので、せっかくの爽快アクションが台無しになってしまっていると言えます

しかしこの現象は場所や敵によってはシングルプレイ中でも発生するので、ネットワークではなく単純に最適化不足が原因かもしれません

メモリリークを起こしているのか分かりませんが、プレイ時間が延びるほど何かしらのバグが起こりやすかったです(エリアのからくりを全て読み込み直すせい?)

そのため定期的に再起動することで、ある程度の安定性を保っていたのですが、ひと手間かかるので面倒でした

 

ゲームデザインの不満

敵が常に動き続けている

本来は攻撃後に多少なりとも隙を作り、そこを攻略の糸口にするといった形が望ましいと考えます。しかし本作の敵は常に動き続けるため攻撃を入れるチャンスが少なく、当たり判定も強いため被弾しやいのでストレスを感じました

からくりを駆使することで攻撃を避けたり、隙を作ることに重点を置いているのだと思いますが、連結からくりを出そうとしたら位置が少しずれて連結にならなかったり、コマンド入力が間に合わなかったりなど厳しい面もありました

また、連結からくりを出すには多くのリソースを消費しますが、上記のように失敗すると丸っと無駄になる点が気になりました

 

多発する追いかけっこ

戦闘中、ある程度時間が経つと敵がエリア移動を始めますが、その頻度が高く移動距離も長いため追いかけっこが非常に面倒でした

後半になればファストトラベルできる拠点を増やしたり、移動補助系のからくりを多数設置できる余裕が生まれるのである程度緩和できますが、そこにたどり着くまで面倒で仕方ありませんでした

また人によっては龍脈を全然開放していない場合もあり、助太刀で入った先で龍脈からくりが全然設置できないやんということもありました

 

敵の火力が高すぎる

これが一番の不満点です

ストーリーを進めていくと上位クエストに挑めるようになるのですが、ここから敵のステータスが大幅に上昇します

その中でも攻撃力の上昇率が半端ではなく、いくら装備を良くしても2,3発の被弾で死にます。属性耐性を上げても簡単に死ぬので、流石におかしくね?って思いました

しかも防具の強化が1回しかできないのでステータスの底上げもできず、プレイヤースキルを磨くしか対策しようがありませんでした。これが最後まで続くため、ゲームにやり慣れていないプレイヤーは普通に離脱もあり得るレベルです

更にクリア後にはG級クエストに挑めるようになりますが、敵が超強化されるのに比べて此方は上位装備までしか作れないのでマゾゲーかと思いました

高難易度クエストを用意するのは構いませんが、それ相応にプレイヤーを強化できる手段を用意すべきだと思います

マルチプレイ中は死んだプレイヤーの蘇生が可能なので、それを前提にした調整なのかもしれませんが、そうするとシングルプレイがただただキツイだけなのでもうちょっと難易度設定を考えて欲しかったです

 

まとめ

和風デザインが秀逸で、新しい獣との出会いにワクワクできる作品であり、ゲーム自体は面白い部類ではあったのですが、悪い所が目立ちすぎていて評価を落としてしまっているように感じます

特に敵が強すぎる点が気になるのでプレイヤーの強化手段を増やし、もう少し手軽さを取り入れて欲しいところです(代わりに地雷プレイヤーは先に進めないという一種の利点があるとも言えます。事実、G級ではとても上手い方々とマッチングします)

今後はパフォーマンスの改善や、毎月新しい獣の追加(3月はナラクザル、カグツチ)といったアップデートが予定されているので、人口の多いうちに楽しんだ方が良いかもしれません

また、システムの変更や追加などでバランス調整が成されれば神ゲーに転身できる可能性を秘めていますので、今後の動きに注目しています

余談ですが、ラスボス戦で急にダクソ3が始まります。獣を相手するより、こいつとの戦闘が楽しかったのが何とも言えませんでした(獣と異なり、ちゃんと攻撃後の隙が用意されていたからだと思います)

【PS5】WILD HEARTS

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