NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)のウェポンストーリーまとめ(格闘)です。
数が多いので穴開きにはなりますがチマチマ更新したいと思います。
- 赤鉄の篭手
- 青鉄の篭手
- 翠鉄の篭手
- 白鉄の篭手
- 傷跡と罪科
- 黒鉄の篭手
- 赤血の鉄拳
- 機械生命体の頭
- 裁定の拳鍔
- 巨人の拳
- モン・ミゼット
- 抗抵の薬拳
- エミールヘッド
- 廃鋼ノ禁腕
- 天使の聖翼
- 塗炭の拳鍔
- 白の哀哭
- 四〇式拳鍔
- 死相
赤鉄の篭手
その男は人を殴っていた。 これまで暴力だけで生きてきた。 そんな人生を変えたいと思った彼はなけなしの金で手甲を買い、地下闘技場で格闘家となった。
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その男は人を殴り続けた。 燃えるように熱い右拳での一打を得意技に次々と相手を打ち負かし、賞金を手にすることで次第に裕福になっていった。
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その男は人を殴るのを止めた。 裕福になったことで、いつしか愛する人や守るべき娘たちを持った男は、暴力以外の何かで家族を幸せにしたいと考えた。
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その男は再び人を殴っていた。 「悪行を白状させるために殴る、これは暴カではなく正義だ」 そう答えた彼は拷問官となり、今日も笑顔で人を殴る。 |
青鉄の篭手
男は貧しい漁村の家に生まれた。 家の中には争いが絶えなかった。 いつも、怒鳴り声、叫び声、泣き声が響いていた。
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男はいつも耳を塞いでいた。 でも、静けさを手に入れることはできなかった。 耐えられないときは家を抜け出し、海を眺めて過ごした。
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男が成人を迎える頃、父の武器を奪い、カ任せに殴り殺した。 やっと静けさが手に入る、そう期待した。 でも、こだまする死に際の叫び声が耳から離れなかった。
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男はその後、崖から海に飛び込んだ。 海の中は賑やかだった。でもそれは心の落ち着く賑やかさだった。 男は初めて、安心して目を閉じた。 |
翠鉄の篭手
ある嵐の日。 曇天に吹きすさぶ強風の中、轟音と稲光と同時に、1人の少年に雷が落ちた。 少年は死んだかと思われたが、奇跡的に無傷だった。 そしてその日から、少年は不思議な能力に目覚めた。
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それは、未来を予知できるという能力だった。 少年の父親は、金稼ぎのために息子に目覚めた力を利用することを思いつき、予言を求めた古今東西の人々が少年の元へ押し寄せるようになった。
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道具のように酷使される日々。 父親にも、予言を求める人々にも、少年はうんざりしていた。 少年は、この町に明日何が起きるかを予知していたが、それは自分だけの秘密にすることにした。
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翌日、大嵐が起きて、町では多くの犠牲者が出た。 その中には、少年の父親も含まれていた。 大雨の中に轟く雷の音を近くに聞きながら、少年は思った。 「誰かに当たればいいのにな」 |
白鉄の篭手
むかしむかし。光の神が6つの武器を創り、それらを世界の此方彼方に隠したとされている。 そのうちの一つである篭手は、広大な砂漠の中に埋もれ、長きにわたり人目に触れることはなかった。 その砂漠には、都から追いやられた貧しい異邦の民が暮らしていた。
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異邦の民は、砂漠で稀に見つかる鉱石を売って暮らしていた。 それらは布袋一杯に集めても銀貨1枚にも満たない価値しかなかった。 ある日、いつものように彼らが鉱石拾いに精を出していると、仲間の一人が砂の中から黄金に輝く篭手を見つけた。
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彼らは、その篭手を女王に献上することにした。 それは、女王に忠誠を誓う意思があることを示し、都で暮らすことを許してもらうためだった。 都へ上がり、女王に謁見を申し出たが、女王は無慈悲にも篭手を取り上げ、異邦の民を再び砂漠へと追放した。
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女王は、輝く篭手をうっとりと眺めた。 しかし、それを国庫に大事にしまおうとして触れた途端、篭手は砂となって跡形もなく崩れ落ちてしまった。 一方その頃、異邦の民が拾い集めていた布袋の中の鉱石は、すべて本物の黄金に変わっていて、彼らは驚いたという。 |
傷跡と罪科
むかしむかしおそろしいかいぶつがいました。 そのかいぶつはにんげんのゆめをたべるかいぶつでした。
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それはゆめをたべることでかいぶつになれるからです。 そのかいぶつはあるしょうじょにゆめをもらってたべました。
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にんげんになってしょうじょとともだちになる。 そうおもっていたかいぶつはようやくにんげんになれました。
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けれどしょうじょがかわりにばけものになってしまいました。 そしてしょうじょはどこかへいってしまいましたとさ。 おしまい。 |
黒鉄の篭手
ある貴族の家に生まれた僕は、有り体に言って落ちこぼれだった。 同じ血を分けた兄さんと比べれば、その格差は残酷な程に。 父さんも母さんも、それが酷く気に食わなかったらしい。
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ー対多でも戦果を上げる兄さんと、一対一さえままならない僕。 頑健な兄さんに比べ僕は生まれつき身体が弱かった。 自分の血と認めたくない父さんは、誰の子だと母さんを罵った。
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軍略においても、僕は兄さんにまるで及ばなかった。 同じ様に育てた筈の兄弟に、これ程の差異が生まれてしまった事。 母さんはその事実から眼を背け、僕の存在からも眼を背けた。
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生まれた事を認められず、生きている事も認められないのなら。 誰も、僕の存在を認めないというのなら。 血に汚れたこの手も、この血が示す罪も、存在しない筈だ。 |
赤血の鉄拳
かつて存在したという罪深き戦闘部隊、『赤鬼』。 それは人の世に居場所の無い大罪人を活用する、血塗られた部隊。 殺人という香餌に誘われ、彼等は殺しの道具に成り下がる。
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機械生命体の頭
壊レタ仲間ノ機械生命体カラ、互換性ノアル部品ヲ拝借スル。 修繕ノ為二、見ツケタ部品ヲ組ミ込ンダガ、可笑シナコト二ナッタ。 ボク意外ノ誰カガ、ボクノ頭ノ中二居ル……。 排除シヨウト度々接続ヲ試ミルガ、防壁二ヨリ拒マレテシマウ。
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裁定の拳鍔
僕の家計は、代々この国の正義を司ってきた。 由緒正しい家系なんだ。 お父様は、王から直接称号を賜ったこともある、立派なお方。 僕も、この家の長男として恥じない生き方をしなければならない。
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今日は、父さんの機嫌が良い。 すごく大きな仕事が舞い込んだ、と言っていた。 「この仕事が上手くいけば、何だって手に入る」そう言った父さんの表情はいきいきしていて、それを見ているとなんだか僕も希望が湧いてくるような気がした。
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巨人の拳
巨人族は騒ぎ事が好きだが、俺のような例外はいる。 周りの巨人が騒ぐたび、そいつらを殴った。 殴るだけで、大抵のやつはおとなしくなる。
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モン・ミゼット
ある街の立派なお屋敷に、お金持ちの女の子がいました。 その子のお部屋のクローゼットには、両親が買いそろえたすてきなお洋服がぎっしり並んでいます。 でもその女の子は、たくさんあるからといって、お洋服をちっとも大切にしていませんでした。
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抗抵の薬拳
自分の研究の成果で、戦争で多くの人が死んでいく。 最初はそんな現実に苦悩したが、今ではそんなことを考えることも無くなっていた。 そんな私に与えられた次の研究対象は、豚のようにぶくぶくと太った、おじさんだった。
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エミールヘッド
漂流日記 〜1日目〜 いててて……は! ここは……どこでしょうか? というか、どうやってここまで来たんでしたっけ? とにかく、最近忘れっぽいので日記を付けておくことしにましょう!
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漂流日記 〜2日目〜 わー、何か雰囲気がある所ですね……砂がキラキラしててとっても綺麗です! あ、こんにちは。あなたはママさんって言うんですか、はじめまして! 僕はエミールと言います!
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漂流日記 〜3日目〜 へー、これは黒いカカシって言うんですね。わっ! なんか変な鳥が飛び出してきました! もー、ママさん! 驚かさないでくださいよ! え、次は絶対に気にいる?本当かな……
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漂流日記 〜4日目〜 この扉は何なんでしょうか? ママさんが言うには、この向こうに僕が望むものが現れるらしいんですけど…… え?開くには石が必要?分かりました、このキラキラ石を集めて来ますね! |
廃鋼ノ禁腕
解体工事半ばに重機とともに放棄された廃マンションがあった。 コンクリート基材が剥き出しとなった寂しげなその場所に、身寄りも行き場もない、かつての記憶を失った老婆が棲み付いた。
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老婆はそこで暮らすうち、次第に頭の中が鮮明になり、失われていた記憶を少しずつ取り戻していった。
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天使の聖翼
その昔、白い翼をもった美しい男が、光と共に地上に舞い降りました。 人々は、神の御使いである天使だと騒ぎ立て、我先にと口早に願いを投げかけていきます。
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ある者は己の醜い容姿を嘆き、美しくなりたいと涙を流しました。 またある者は抑えることのできない幼少期からの窃盗癖を、直してほしいと手を合わせます。
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塗炭の拳鍔
父さんは一生懸命働いている。 こんな荒廃した環境になる前は、一端の技術屋だったんだ。 そんな口癖を漏らしながら、今日も使えそうな廃品を探したりしている。 僕はいつも腹が減っていて、腕は骨に皮がへばりついているみたいに細い。
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今日は、父さんの機嫌が良い。 すごく大きな仕事が舞い込んだ、と言っていた。 「この仕事が上手くいけば、何だって手に入る」そう言った父さんの表情はいきいきしていて、それを見ていると何だか僕も希望が湧いてくるような気がした。
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黒くてピカピカの見たこともない機械が、僕の目の前に並んでいる。 父さんは自信に満ちた表情をしていた。 これを偉い人達が回収にくるらしい。 そうしたら、僕の欲しい物を何でも買ってやる、と父さんは言った。 僕は夢みたいなことを想像してうきうきした。
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目の前の血だまりが、僕の夢を黒々と塗りつぶしていった。 やってきた偉い人達は、機械を回収すると、それを生み出した父さんを殺し、全てを壊していった。 僕は、涙と血でひりひりと乾いた喉を潤した。 そして、この乾きは一生消えることのないものだと知った。 |
白の哀哭
我が君、今こそ腹切りにて殉死せんと白装束に纏う。 介錯つかまつる我は、物言わずただその横に侍り。
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四〇式拳鍔
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qty:2,010 ¦Sword(Type-40) qty:2,017 ¦Lance(Type-40) qty:2,020 ¦Fists(Type-40)
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ERROR: 606 False Claim Try Login Again or Call for Y.T.D dept. |
死相
恐れ。それは人間が生き物として持つ本能の一つ。 ある男はこう考えた。争いを避けたいのであれば、和平の為に話し合うより、争えば死ぬという恐怖の方が確実だと。
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