スターオーシャン5をプレイした感想と評価レビューをまとめます。
まず結論から
ギリギリ楽しめるゲームでした
評価は 3.0くらいです
スターオーシャン4に引き続き、PSストアのビッグウィンターセールにて購入したものをプレイしました
こちらは前作に比べると新しめなこともありセール時でもやや高かったのですが、正直この内容であれば更に安くても良いのではと思いました・・・
以下、個人的な意見をまとめていきます
良かったところ
多少はマシになった戦闘システム
スターオーシャン4が2のシステムをベースにしていたように、スターオーシャン5は3をベースにした戦闘システムになっています
そのため最初は「ゲッ、マジィ・・・?」って感じでしたが、3でクソだと思っていたGutsによる攻撃制限と、MPがなくなることでの死亡がなくなったため、そこそこ遊びやすくなっていました
しかし必殺技を覚えるのに特定のアイテムが必要になっていたり、スキルレベル制から熟練度に戻ったため必殺技のレベルを上げるのに何回も戦闘しなければならなかったりと不便な部分は残っています
そのため新しく習得した必殺技は、それまでに使い込んできたものより与ダメージが低くなってしまうため、結局最初から使える双破斬をクリアまでこすり続けていました。なんだか1、2辺りを思い出しました
また、バトルスキルとして「ガードレス」がなくなったため敵の攻撃ですぐ怯んでしまう状況が戻ってきてしまい、操作していて最悪でした
あと経験値ボーナスなどが「リザーブラッシュ」という超必殺技の使用時に得られるに置き換わったので、敵の攻撃を受けてボーナスがパリンパリンすることが無くなったのが地味に嬉しいです。あれストレスだったので
ちなみに主人公が「リザーブラッシュ」を使うと翼が生えて謎ビームが出ます。何の説明もなく突然の演出でしたが、ヴァルキリープロファイルのパロディということで深く考えないようにしました
ロールシステムの追加
各キャラクターに最大で4つのロールを割り当てることができ、AIの行動指針を決められるようになりました。これにより操作キャラクター以外の動きをある程度制御することができ、「ロール」という言葉の通り役割を果たしてくれやすくなりました(回復特化、遠距離攻撃特化など)
またロールレベルを上げることでキャラクターのステータス向上やダメージ増加など、様々なプラス効果を得られる点も良かったです
特に序盤から装備できるキラー系のロールは、特定種族に対する与ダメアップと被ダメカットがつくため非常に便利で、これを意識して付け替えていくと戦闘がかなり楽になるので助かりました
ただし新規ロールの取得のために前提となるロールのレベルを上げなければならないのですが、そこまで早く上がるわけではないため、レベルを上げきる前にストーリーが終わってしまったのでちょっと勿体ないなと思いました(一応スキルポイントでもレベルを上げることもできますが、パーティースキルのことを考えると、そんなに割く余裕はありませんでした)
また、特定のPAで解放されるロールもあるので見落としやすいのが難点です
悪かったところ
終盤以外のストーリーがスカスカ
スターオーシャン4でムービーがやたら長かったためか、本作では重要なシーン以外はリアルタイム処理になり操作可能状態で会話を行うようになりました
それ自体は改善しようとした意思が見られて良いのですが、会話中はゆっくりと歩くことしかできなかったり、移動可能な範囲に制限が付いていたりで、結局のところ自由に動かすことはできません
なので、どうせ待つ必要があるのであればプリレンダでやろうがリアルタイムでやろうが変わりないため、意味のない変更では・・・と思いました
また、中盤までのストーリーが夜襲される ⇒ リリアがさらわれる ⇒ 助ける ⇒ 夜襲される ⇒ リリア(フェリア)がさらわれる ⇒ 助ける ⇒ 夜襲される・・・の繰り返しだったので、なんやねんこれって感じでした
更に今までの作品では宇宙を移動して複数の惑星を探索することができましたが、本作では主人公たちのいる惑星のみが舞台となっています。それでもある程度広ければ良かったのですが、エリアも少なく小さいので変化に乏しかったです
ストーリー終盤のエマーソン率いる銀河連邦と、クロノスとの攻防戦は迫力があってよかっただけに、それ以外の「星の海」要素が皆無なのが残念でした
使えそうで使えないアイテムクリエイション
シリーズおなじみとなったウェルチのクエストを進めることで、各種アイテムクリエイションが解放される形となりました
「鍛冶」や「料理」などは、パーティースキルとして用意されているため、各キャラクターのスキルレベルに依存しなくなりました。また、アイテムクリエイションがどこでも実行できるようになったため自由度が戻りました
しかし、前作同様に何かを作るのに複数素材を要求されるので面倒だったり、本編をクリアするだけであれば店売りや拾える装備で十分だったりで、わざわざ素材を集めて武器や防具を作る必要がないなど改善がみられず死に要素と化していました(ただしクリア後のやり込みでは意味が出てきます)
また、ロールによるステータス補正を加味してかアクセサリー枠が超弱体化しており、素のままでは着ける価値がほぼなくなりました。例えば状態異常無効化系のアクセサリーの場合、単体で「状態異常を25%で無効」となったため、アクセサリー強化で「状態異常を25%で無効」のファクターを4つつけることでやっと使い物になるという面倒な仕様となっています
ただしクリエイティブ合成という複数の素材を組み合わせてアイテムをランダムで作成する機能は、運が良ければ強力な装備を作り出ることができるものなので、昔のワクワク感があって良かったです
まとめ
良い部分と悪い部分との割合いが半々くらいとなっており、中々惜しい作品だと思いました。個人的にロールシステムはかなり出来がよい思っており、ステータス向上やAI強化など痒い所に手が届いて良かったです
しかし肝心の戦闘システムが3ベースなため、面白みにかけてしまうのが残念でした
またストーリーは短めなものの、冗長なくまとめられていたため良かったです。しかし未開惑星の現地人を主人公としているためか、ストーリーでの主導権をエマーソンに取られてしまい、フィデルはただの「リリア守るマシーン」と化してしまっていたのが残念でした
ケニー一族を登場させるのはファン的には嬉しいのですが、主人公を差し置いてちょっと出しゃばりすぎでは・・・と思いました