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【ベオグラードメトロの子供たち】クリア後の感想・評価

Children of Belgrade Metro(ベオグラードメトロの子供たち)クリアしたのでプレイした感想と評価をまとめます。

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まず結論から

かなり楽しめるゲームでした

評価は 4.0くらいです

ストーリーや登場キャラクターについては 【ベオグラードメトロの子供たち】キャラクター / ゲーム紹介 に記載しましたが、実際にプレイしてみると予想以上に尖った作品となっていました

「サイキックビジュアルノベル」と題されるように、主人公を取り巻く超能力者とのいざこざが描かれています

しかし、これはあくまで面白さの半分です

もう一つの題材として「サスペンス」が掲げられていますが、これとの組み合わせが相乗効果を生み出し、より魅力的な作品に仕立て上げていました

以下、個人的な意見をまとめていきます

良かったところ

緊張感のあるサイキックバトル

この世界に登場する能力者は皆が圧倒的な戦闘能力を有しています(イコール物理的に強いという訳では無いが)

そんな中、主人公は無能力者として戦いに巻き込まれるためデジャンのサポーターとして動くのがメインですが、非常に頭がキレるため敵を観察し打開策を見つけるのに長けています

彼らが如何にして死線を潜り抜けるか、を緊張感を持って読み進めることができました

また後半では主人公1人で能力者と対立するシーンが出てくるのですが、擦れていった彼がどういう立ち回りを見せるかも良いポイントでした

 

本編とは別軸で語られる真実

エピソードを1つ読むごとにタイトル画面にある「DOCUMENTS」が更新されます

ここではマリヤの日記や映像などを見ることができるのですが、本編では語られることのなかった情報が開示されます

そのため都度読むことで何が起きているのかを知ることができます

しかし、これはあえて最後まで読まない方が楽しめると思います

全てのエンディングを読了し、その後に背景で何が起こっていたのかを最後に知ると「あー・・・なるほど!」という気持ちが生まれるからです

事実、違和感を持っていた部分や謎に感じていた部分が一気に明瞭になるのは「面白い 」と感じました

 

ボリューミーなテキスト&イラスト

140枚以上のスチル(アニメーション含む)、テキスト28万字超えと書かれているように、予想以上にボリュームがありました

1エピソード読むのに大体45分かかり、9エピソード + 複数のエンディングが用意されていることから全て読み終わるまでに10時間ほどかかりました

更に場面に合わせたイラストやアニメーションがふんだんに使われているため、視覚的にも楽しむことができます

本作は約1000円で販売しているので小説を1,2冊買う値段で購入できますが、そう考えるととんでもなくお得であることが分かります

 

悪かったところ

文章表示がバグる

「ティラノスクリプト」というゲームエンジンが使用されており、HTMLとjavaScriptで動いています

自身の環境なのか、エンジン特有のバグなのか分かりませんがアニメーションの再生時に時折文章が表示されなくなることがありました

最初はフリーズしたのかと思い連打したところ、キャラクターの名前は表示されることに気づいたのでバックログから文章を拾うことができたのでまだ良かったです

 大きな問題点ではないのですが、1エピソードに1回くらい発生してしまったので少しやり辛かったです

 

まとめ

読み始めは状況把握がし辛く「起」の部分であったため、あまり面白さを感じませんでしたが、エピソード4辺りまで進めると引き込まれている自分がいました

そして読み進める毎にストーリーの尖り具合がどんどん増していきます

1エピソード読むのにそこそこ時間がかかるというのに、「この先どうなるんだ?」という気持ちを抑えられず一気に読み進めてしまう魅力があるため、ノベルが好きな人にはオススメできる作品です

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