猫様の下僕姉弟の生活

猫様とゲームとコスメ

【モナーク】プレイした感想・評価レビュー

Monark(モナーク)をプレイした感想と評価レビューをまとめます。

まず結論から

進めるほど面白くなるスルメゲーでした

評価は           4.0くらいです

モナークは記憶を失った主人公と4人の仲間(バディ)を操作し、学園に起こった謎を解明していく内容となっています

ジャンルはターン制RPGですが戦闘マップを動きながら戦うスタイルとなっていますので、過去作のカリギュラをプレイしたことある人は取っ付きやすいと思います

また、「女神転生」シリーズを手掛けたクリエイター陣が開発に関わっており悪魔や神といった聞きなれたワードが題材となっているため、アトラス作品が好きな人にはオススメできるゲームと言えるでしょう

以下、個人的な意見をまとめていきます

 

良かったところ

主人公という存在

本作の主人公は記憶喪失という設定になっており、名前も自分で付けるスタイルを取っています(ストーリーラインを考えるとペルソナ3に近め)

そしてゲームを進めていくと同クラスの2年生から「あれ、お前みたいなやついたっけ?んー・・いたかも」とか「愛川さん(妹)にお兄さんがいたのか」などといった会話を聴くことになります

これ以外にもストーリー上には様々な伏線が張られており、それが段階的に明かされることで主人公は一体何者なのか、過去に何があったのかが少しずつ明かされていきます

そのため冒頭にも書きましたが、ストーリーを進めるほど盛り上がっていく内容となっており、最終的に物語がキレイに締まるので満足度が高かったです

また「モナーク」は「君主」を意味する言葉なのですが、これについてもしっかりとストーリーに組み込まれていたので「なるほどなぁ」となりました

f:id:kamiya11:20211026162144j:plain

 

「虚飾の権能」による共感システムが面白い

主人公は「虚飾の権能」という力を持っています。これを使うことで敵味方問わず「共感」という状態にすることができ、共感で繋がったキャラクターは状態異常やバフ、デバフといったステータスの変化が共有されます

これにより主人公を強化することで味方全体にバフを撒くことができたり、敵の強化状態を疑似的に奪って利用したりなどができるためトリッキーな戦略を立てて戦うことが可能です

また主人公の能力を解放していくことでバフの有効時間を延長したり、味方だけ共感できるようになったりと「虚飾の権能」の使い勝手が良くなっていくため、加速的に戦闘が面白くなっていきました

f:id:kamiya11:20211026180422j:plain

 

ただし他のゲームと違って権能の利用にはデメリットが用意されている所がミソで、権能を使う度にMAD値が増加していき100%になると「発狂状態」に入ってしまいます

こうなると操作不能となり敵味方問わず攻撃した上に自爆してしまうのですが、共感しているとこの「発狂状態」ですら共有されてしまうため上手くMAD値をコントロールしながら戦う必要が出てきます

人によっては制限がかけられることで面倒と感じてしまうかもしれませんが、個人的には権能と戦闘のバランスがうまく調整されているなと思いました

またゲームの仕様に慣れてくればこの「発狂状態」を利用し、「発狂覚醒」と呼ばれる「発狂状態のまま操作可能になる」という状態に持っていけるようになるので面白さが増していきます

ちなみに「覚醒」と「発狂覚醒」の時にしか使えない特殊技が用意されており、こちらも見ごたえがあります

f:id:kamiya11:20211026180437j:plain

 

イラストと音楽も最高

これについては公式サイトのキャラクター紹介ページを見てもらうのが手っ取り早いと思いますが、とにかくイラストが良いんですよね

語彙力が無いので最高としか言えませんが、この絵柄がビビッと刺さった人は是非買ってください

f:id:kamiya11:20211027123109j:plain

 

ちなみに限定版を買うと設定資料集が特典で付いてきます

ここには各キャラクターの原案や何をイメージして描かれたのかなどが対話形式で書かれており、見ごたえたっぷりな内容となっています

またゲーム内ではCGモデルしかなかったモナーク達のイラストも載っていたので最高です

f:id:kamiya11:20211028115400j:plain

 

音楽に関しても同様のことが言えます

カリギュラの時からゲームに使われている挿入歌が好きでCDを買ったりしていましたが、モナークに関しても当たりでした

全てのボス戦に専用の歌が用意されているというスタイルを引き継ぎつつ、そのどれもが聴いていて良いものばかりです

一応予約特典としてサントラも付いていましたが、こちらに収録されている挿入歌はショートバージョンとなっていたので後日フルバージョンのサントラが出たら買おうと思います

 

悪かったところ

CGがショボい

散々イラストが最高!と上げていたところの掌返しとなりますが、ゲーム内のCGが結構ショボいんですよね(PS2かな?)

とりあえずゲーム初めてすぐに会話が発生しますが「君イラストと違くない?」と突っ込まざるおえない状況に陥りました(特に千代ちゃんが気になった)

他のキャラクターも同様、全体的に似せようと頑張りましたという空気は感じられるものの、会話中に表示されるイラストと比較していまい、最後まで気になってしまいました

その代わりプリレンダムービー部分は気合が入っておりカッコイイ仕上がりとなっていたので、そこは良かったと思います。常にこのレベルが良かったけど

ちなみに自分はPS5版でプレイしましたが特段グラフィックに差はありませんでした。おそらく横マルチとしてSwich版も発売しようとしたのが原因かと思います

f:id:kamiya11:20211027161701j:plain

 

1つ1つの話が長め

ゲームは「会話 ⇒ 謎解き ⇒ 戦闘 ⇒ 会話・・・」といった順で進行します

また、戦闘は通常のRPGゲームのようなランダムエンカウントだったりシンボルエンカウントだったりとは違い、電話をかけて異界に行くことで発生します

なので1つの章をクリアするのに数回程度しか戦闘が発生せず、その結果ADVパートがメインとなり会話を長々と聴くことになります

もちろんボタンを押せば会話は次に進むのでサッサと進めることはできますが、ボイスを全て聴いてプレイしていたので長いと20~30分くらい聴きっぱなしなんて箇所もありました

そのためガンガン戦闘したいぜって人は退屈に感じてしまうかもしれません

後はストーリーが進行すると敵のレベルが一気に10とか引き上げられるため、必ず章の冒頭に経験値稼ぎをしなければならない点も微妙に感じました(毎回レベル上げに時間を取られる設計はしんどい)

 

まとめ

良いところとしてイラストを挙げましたが、やはりCGが気になるためグラフィック重視の方にはオススメしにくいかなと思います

また移動制限ありのターン制RPGなので、イースみたいな自分でグリグリ動かすタイプのアクションRPGが好きな人には合わないかもしれません

逆に言うとそれ以外は特に気にならず楽しく遊べましたのでRPGが好きならオススメできるゲームと言えます