Horizon Call of the Mountain(ホライゾン コール・オブ・ザ・マウンテン)をプレイした感想と評価レビューをまとめます。
まず結論から
初めてのVR体験としては最高のゲームでした
評価は 4.0くらいです
本作はPSVR2専用のタイトルで、ホライゾンシリーズのスピンオフ作品となっています
本編を知らなくても十分に楽しむことができますが、アーロイ(本編の主人公)がチラッと出てきたり、部族間の話を中心に展開するストーリーのため、本編の知識があった方がより楽しめるかと思います
また、VRゲームについても初めての体験となりますので、そこら辺も含めて思ったことを書いていきます
以下、個人的な意見をまとめていきます
良かったところ
大迫力のVR体験
本作はリニア式のゲームとなっているため、プレイヤーのできることが制限されています。例えばメインクエストとは別の場所に寄り道したり、サブイベントを発生させるなどといった要素はありません。その代わりにVRゲームとして楽しめる所が凝縮されていました
まず、ゲームの進行は
- 謎解きをしながら山を登る
- 機械獣を狩る
- 拠点に戻って目的を更新する
というものの繰り返しとなっています
自分が初めてのVR体験ということもあり、多少盛った評価となってしまっているかもしれませんが、360度見渡すことのできる広大なエリア、ド迫力の機械獣との戦闘、自分と会話しているかのようなNPCの存在感などなど、とにかくVRでなければ味わうことのできないゲーム体験だったと言えます
また自由度がない分アレコレ考えずにストーリーに集中してプレイすることができるので、ゲームの内容にマッチしていると思います
直感的に楽しめる操作性
プレイヤーが何かを掴んだり操作できる箇所は、白色や黄色でハイライトされているため、あまり迷うことなく進めるようにデザインされているので良かったです(また、次に何処へ行けばよいか、何をすればよいかを教えてくれる機能もあります)
上記を目印にしながら鉄骨を掴んだり、岩肌にピッケルを打ち込んだり、大きくジャンプをしたりなど様々なアクションを使い分けながら山登りを行うことになりますが、アダプティクトリガーによる押し込みの重さや、コントローラーの振動、様々な環境音など全てが合わさり没入感を高めてくれました
そしてこれらは機械獣との戦いでも同様で、戦闘では背中に手を回して背負っている弓を取り出し、反対の手で矢筒から矢を抜き、弓を引き絞りながら狙いを定めて放つ、という一連の動作が必要となります
弓について現実の知識があるわけではないのでアレですが、攻撃を行うまでのリアルな体験ができて面白かったです
また、1戦1戦が緊張感を持たせる作りとなっているため、ウォッチャーなどの所謂雑魚的に分類される機械獣ですら超ハードに感じられました。生身で戦っているので当たり前っちゃ当たり前ですが、過酷な世界であることを体感できました
ちなみにデフォルトの難易度が厳しいと感じた場合は、与ダメージ・被ダメージの倍率を設定で変えられるので良い感じに調節すると楽しめるかと思います
残念ながら本編と比べて登場する機械獣の種類は少なめですが、どれも存在感が凄く、特にサンダージョーやストームバードといった巨大な敵には圧倒されました
また、部位破壊についても同じように楽しめるので、ホライゾンの世界を提供しつつ、VRゲームとしての面白さも提供してくれる良い作品だと思います
悪かったところ
山登りパートがやや長め
ゲームのコンセプト的に山登りがメインなので仕方ないですが、個人的には戦闘を多く楽しみたかったので、そこまでの道のりが長すぎると感じました
最初こそ新鮮味に溢れていましたが、最後までやることが変わらないのでストーリーが進むにつれて単調さが目立ち、戦闘シーン以外は、ひたすらに山登りをさせられるので、ややだれ気味になってしまうのが勿体ないと思いました
とは言え、ストーリー進行に合わせて山登りに使う道具が段々と増えていくので、ある程度は飽きないような作りになっていますし、ストーリー終盤では戦闘が複数回発生するなどの変則的なデザインになっていたため、そこは楽しめました
まとめ
正直VRヘッドセットを着けた瞬間から「う”ぉ~スゲー!」状態になっていましたが、ゲームを始めてからも感動の連続でした
VR体験としては最高だったので総合的にひっくるめれば評価マックスなのですが、ゲーム単体で見た場合にちょっと面白みに欠けたので相対的に評価を下げました(これ以上を望むのは傲慢な気もしますが)
僕のようにPSVR2が初めてのVR体験という方には、是非やってみて欲しい作品です
ちなみに山登りから戦闘と終始両腕を動かし続けるので結構疲れます。個人的には良い運動になるのでアリだと思いますが、人によっては嫌がる要素かもしれません