十三機兵防衛圏をトロコンするまでやり込んだのでプレイした感想と評価をまとめます。
まず結論から
非常に楽しめる良いゲームでした!
評価は 4.5くらいです
個人的には体験版の時点で高評価でしたが、製品版にて更に評価が高まりました
ストーリーが結構複雑で、プレイヤーが置いてけぼりにされないか心配していましたが究明編にて時系列に沿ってストーリー解説を見ることができるので安心な設計となっていました
終盤における明かされる真実のラッシュとEDからのエピローグの流れが最高ですね
以下、個人的な意見をまとめていきます
良かったところ
とにかくストーリーが面白い
本作は、13人の主人公のそれぞの視点で物語が進行していきます
初めは接点も少なく、皆がバラバラに行動していますが段々と隙間を埋めていくような進み方をします
それによって例えば下記のようなことが起きます
・Aの視点では〇〇という事が起きたけど、その理由がBの視点で分かった
・Bの視点でCは〇〇と名乗っていたが、Dの視点だと実は△△だった
これのおかげで少しずつ謎が解決されたり、どんでん返しな展開を迎えたりするのですが、いい意味でプレイヤーを裏切り続ける展開のため、先が気になる作りになっています
こういった要素が最終的にカッチリとハマり、エンディングを迎えた時、あぁ、面白いゲームだったなと強く感じるでしょう
ロードが爆速
ロード時間はプレイヤーが嫌う要素の1つだと考えています
本作は、ほぼロード時間が無いってくらい読み込みが早いです
ゲームの起動 ⇒ 会社ロゴ ⇒ タイトル ⇒ ゲーム開始まででも10秒くらいですみます
キャラクターやゲームモードの変更もシームレスに作られておりストレスを全く感じませんでした
ただタイトルで流れる音楽が攻殻機動隊みたいでカッコイイのでスキップせずに1度は聞いてみてください
キャラクターがめっちゃ動く
体験版をやるまでは、どういう風にゲームが進行するのか全く知りませんでした
普通のノベルゲームのように立ち絵で会話を交わし戦闘画面に切り替わるのかな、と思っていましたが全然違いました
アドベンチャーパートでは各主人公を操作して物語を追体験するのですが、これが凄く滑らかに動きます
また、ポーズや表情などの差分も多く作られていてびっくりしました
奥行きが表現されていたり、キャラクターが物を持っている時、左右に方向を変えると
持つ手を入れ替える動作なども作り込んでるなぁと感じました
キャラクターデザインも秀逸で、登場人物それぞれに魅力があります
あとモブキャラのデザインも凝っていますし、会話を立ち聞きできるのも日常感が出ていて良かったですね
ゲームの時代設計
初めにびっくりしたのは「ビデオテープ」というワードでした
ロボットに乗って戦うという未来チックな設定とは裏腹に古い時代を舞台にしているのだなーと感じました
ですが進めていくと2065年の話に飛んだり、果てには2188年だったりとストーリーの背景がかなり広範囲であることが分かります
なぜ未来の人達が過去に来る必要があったのか、未来で何が起きているのか、そういったところが気になる作りとなっています
しかし真実は・・・
ネタバレになるのでこれ以上書くことはできませんが、本ゲームにとって様々な時代が出てくることは超重要な設定です
機兵の役割と強化
機兵は作られた時代により第一世代から第四世代まで種類が別れていますそれぞれ近接に特化していたり、空中戦が得意だったりと役割があります
初めのうちは使用出来る兵装が少なく個人では対応しきれない場面が出てきがちですが、敵から得られるメタチップを使用することで兵装を増やしたり機兵の強化をすることができます
これにより選択の幅が広がり、全員が活躍する場を得ることができます
また機兵は搭乗者とリンクするため搭乗者の声がシステムボイスとなります
それ自体がかっこよくて好きですし、怪獣から誰の機兵が狙われているかなどを判断できるのも良かったです
クラウドシンク機能
本作の独自システムとして「クラウドシンク」というものがあります
これは会話中に発生したキーワードを元にアクションを起こすものです
キーワードに対して自分の考えをまとめたり、その結果を人との会話に使ったりして直観的な会話を行うことができます
細かいところですが、クラウドシンク中にキーワードに合わせるとボイスが再生されるのもオシャレに感じました
焼きそばパン焼きそばパン焼きそばパン
悪かったところ
特になし
個人的に特に目立って悪いと感じたところはありませんでした
強いて言うなら値段がちょっと高いことでしょうか(笑)
まとめ
一度は発売延期となってしまった本ゲームでしたが十分なクオリティアップをしてくれたので大満足です
やや宣伝不足なところがあり消化量が少ない点もありますが、個人的にはかなり面白いゲームだったので、もっと沢山の人にプレイしてもらいたいです!
いつになるか分かりませんがバニラウェアの次回作にも期待しています
ちなみに僕は、十郎と東雲さんがお気に入りです