猫様の下僕姉弟の生活

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【魔女と百騎兵 Revival】プレイした感想・評価。魔女の下僕として悪逆を尽くせ

魔女と百騎兵 Revival をプレイした感想と評価レビューをまとめます。

まず結論から

思ったより楽しめるゲームでした

評価は           4.0くらいです

魔女と百騎兵は元々PS3で発売したタイトルで、Revivalはそこに追加要素を加えてPS4で発売し直したものとなります

実は当時(2013年)PS3版を購入していたのですが、何も情報を見ずに買ったためパッケージの魔女(メタリカ)を操作するゲームだと思ってウキウキしてたところ、蓋を開けたら百騎兵がメインでしたという仕様に落胆し第1章まで進めてリタイアしてしまいました

なので大分時間が空きましたが、今回はそのリベンジということでプレイし直したところ普通に面白い作品だったので勿体ないことしたなーと言った感じです

以下、個人的な意見をまとめていきます

 

 

良かったところ

先の気になるストーリー展開

ストーリー展開が非常に丁寧に作られており、起承転結の結び方が上手かったです。エンディングに向けて伏線をガンガン回収していくので進めるほどに面白く感じました

あまりキャラクターを掘り下げなかったり、うやむやになってしまうゲームも多々ありますが、本作はしっかりと過去編を差し込んでくれるので感情移入がしやすかったです

また追加要素である「幻影の塔」では別世界のリカのストーリーを見ることができるのも良かったです

あちらのリカは幾分か素直な性格をしているので最後の方にデレ要素があり、ついニマニマしてしまいました(それを見た百騎兵が驚きを見せるところがプレイヤーとシンクロする所も良いですね)

 

メタリカ役の演技に引き込まれる

「感情移入がしやすかった」と書いた理由としてもう1つ、主人公メタリカのセリフに対して伊瀬茉莉也さんの声当てが滅茶苦茶フィットしていたことが挙げられます

声質が合っているのに加え、声の大小の使い分けや、感情表現などが素晴らしく聞いていて心地よかったです

また「キヒヒ」という笑い方や、「メタリカだ」というセリフが作中に多く出てきますが、それぞれ状況に合わせた表現となっているのも上手いなぁと思いました

 

イラストも音楽も良い

僕は日本一ソフトウェアの中で「ソウルクレイドル」というゲームが一番好きです(PS2なのでやや古めですが)

そして本作のキャラデザ担当は原田たけひとさん、音楽担当は佐藤天平さんとどちらも「ソウルクレイドル」に関わってきた方々です。つまり全てが僕好みで構成されているという訳ですね。良いところしかない

イラストに関しては、やはりメタリカが良いです。特にパッケージなどに使われている邪悪な笑顔。基本的にツンツンキャラですが、それ故に時折見せる照れ顔のインパクトが強かったです

音楽に関しては拠点とヤプトラーカ渓谷で流れるBGMが特に良かったです。拠点に関しては聞く機会が多いというのもありますが、声付きといういうこともあり頭に残りやすく脳内に刻まれました。あの世界観にピッタリな曲だと思います

https://i.ytimg.com/vi/Uw7QS5KYc_0/maxresdefault.jpg

 

悪かったところ

ステージの視認性の悪さ

カメラ視点

アクションパートでは視点が真上からとなることに加え、百騎兵に対してカメラ距離が近いため視認性の悪さが目立ちました(ダッシュ中は少しだけカメラが離れますが、そこまで変わらず)

真上からということもあり、木々や建物といったオブジェクトが重なるような場所では視界に制限がかかるため非常に見辛かったです

多少は視点操作ができるので調整可能ですが、階層の切り替えなどでマップが変わると視点が真上にリセットされるのがやや不便でした

また、それをカバーするために敵やピラーのアイコンが表示されるミニマップが常時表示されますが、移動時はそっちばかりを見ることになってしまい、ちょっと勿体ないなと感じました

 

画面の明暗

明るめなステージが多いので概ね問題はなかったのですが、たまにある暗いステージがやたら暗くて困りました

オプションにガンマ値設定があるためそこを弄れば進行に問題はありませんでしたが、上げ過ぎると白光りするので場所に応じて設定を変えるのがやや手間でした。モニターの設定でも変わってくるので人それぞれな所がありますが、もうちょっと明暗差をマイルドにして欲しかったです

ただし、ここら辺はステージのコンセプトに沿って作り込まれていたとも思っており、雰囲気作りとしては良かったので単純に悪かったとも言えないのが難しいところです

特に暗かったステージ。2段階明るくしていたが、何も見えない

 

単調になりがちな戦闘

攻撃の種類としては弱攻撃、強攻撃、ジャンプ攻撃、戦術トーチカなどがあるのですが、基本的に戦術トーチカを召喚して弱攻撃連打するだけなので飽きやすいです

ゲームクリアをするにあたって、それなりにレベルを上げたり装備品を集めたりをする必要があり避けて通れぬ道なのですが、肝心の戦闘が苦痛になってしまいました

上記に加えステージがやたら広かったり、遠回りさせるような作りになっていたり、敵の使いまわしが多かったりで睡魔に襲われることが多かったです

また吹き飛ばし攻撃を喰らった時に百騎兵がダウンしてから立ち上がるまでがやたら遅いことに加え、立ち上がり時に無敵時間がないのでダウンハメをされることがありストレスを感じました

特に幻影の塔が顕著で、狭い場所で敵に囲まれると何もできずにやられてしまうシーンが何回かありました(睡眠などの状態異常も結構なストレスです)

大きなダメージを受けた際に吹き飛ばされるのであれば演出的に仕方ないと思うのですが、1桁ダメージだろうがノーダメージだろうが問答無用で吹き飛ばされるのでかなりイライラしました

状態異常耐性に加え、防御力に応じた吹き飛ばし耐性もあると良かったかなと思います

 

ギガカロリー制限

百騎兵はギガカロリーと呼ばれるエネルギーを使って動くことができます。これはHPやスタミナの回復、倒れた時の復活に大きく消費され、特定のアイテムを使用したり敵を捕食することで回復できます

上記に関しては別に構わないのですが、「闇払い」と呼ばれるオートマッピング時のギガカロリー消費量が多すぎる点だけ気になりました

ただし中盤以降であれば胃袋が大きくなるので捕食回数を増やせたり、捕食時に発生するゴミアイテムを消滅させるアイテムが手に入りやすくなるので緩和される傾向にあります

拠点に戻れば全回復するので行き来すればいいじゃんとも思いますが、フィジカルリバレーションによるステータス強化もリセットされてしまうため、できるだけ戻らずに進めたい感がでてしまいました

まぁTIPS的にもそういうコンセプトで作っている以上、仕方ないとも思うので難しいところですね

 

まとめ

ストーリーが面白く、イラストや音楽も最高なので最初から最後まで楽しめる作品となっています

惜しくもステージ構成や戦闘バランスが微妙に感じてしまったので若干評価を落としましたが、それ以外は高水準にまとまっています

また日本一ソフトウェア恒例の馬鹿でかいダメージを叩き出せるようになるやり込み要素もあるので、そこら辺を評価している人も楽しめるかと思います

魔女と百騎兵2も発売しているので、是非プレイしたいと思います