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【リデンプションリーパーズ】プレイした感想・評価。相変わらずのダークファンタジーぶり。だがそこが良い

Redemption Reapers(リデンプションリーパーズ)をプレイした感想と評価レビューをまとめます。

まず結論から

歯応えがあって楽しめるゲームでした

評価は           4.0くらいです

本作はエンダーリリィズ を手掛けたBINARY HAZE INTERACTIVEの新規IPで、ジャンルがシミュレーションRPGとなっているため、前作から一新されたシステムを楽しむことができます

また暗い世界観は引き継がれているので、ダークファンタジーが好きな人には刺さると思います

以下、個人的な意見をまとめていきます

 

 

良かったところ

シビアだが楽しめるゲームバランス

本作は少人数で敵軍勢を相手取るというゲームコンセプトのため、気を抜くと敵に囲まれてあっさりと死んでしまうような難易度となっています

そのため全体的にやや難しめな作りとなっていますが、各キャラクターの持つ特性を上手く扱えば有利に進められるくらいのバランスに調整されていました。なので一定の緊張感を保ちつつ、シミュレーションRPGとして十分な面白さを持ったゲームと言えます

キャラクター特性

  • サラ:機動力があり、回避・命中の高いアサシン
  • グレン:切り込みながら連携で味方をバフできる準タンク
  • ルグ:高火力かつデバフや自己回復を持つ中距離アタッカー
  • カレン:使い勝手の良い回復技持ちの遠距離アタッカー
  • ウルス:範囲攻撃も可能で、高い壁性能も持つ主タンク

また、序盤は回復アイテムが1回しか使えないため慎重な立ち回りが要求されますが、中盤以降は2回使えるようになるので多少強引な動きができるようになったり(勿論、その分敵の攻撃や数も苛烈になりますが)、全ての行動ポイントを消費して大ダメージを与える「奥義」が使えるようになったりするので戦術面の幅が広がる点も良かったです

 

1ターン複数行動できるAPシステム

ファイアーエムブレムといった代表的なシミュレーションRPGとの差異として、APというポイントが用意されており、行動の度にポイントを消費する代わりに、このポイントがある限り何度でも行動できる点が特徴的でした

攻撃の一例として、弱攻撃は4AP、通常攻撃は6AP、強攻撃は10APなどといった感じに割り振られています。そのため12APある状態なら通常攻撃を2回 or 弱攻撃を3回を行うなどの複数回行動が可能となるので、1ターンの行動で複数体の敵を倒すこともできます

また、本作は仲間との連携攻撃がキモとなっており、仲間の攻撃範囲に入っている敵を攻撃した時に追撃してもらうことが可能です。そのため自身の攻撃で倒すことができなくても仲間の追撃で倒すことができたりするので、位置取りも重要となります

そして複数回行動と連携攻撃とを組み合わせることで何倍ものダメージを与えられるようになるため、これらを上手く利用することで敵の物量に押されることなく対処可能となるので動き方が分かってくると面白くなります

行動後にも再移動や連続攻撃ができるため、敵の攻撃範囲から離脱したり、次倒したい敵の近くに配置して別のキャラクターで連携攻撃を狙うなど戦略的に動かせるのがシステムにマッチしていて良かったです

 

壊れた武器にも利用価値アリ

武器には耐久値があるため、普通に使っているとあっという間に壊れてしまいます

壊れた武器は修理して再び使うことも可能ですが、修理費が高く設定されているため買い直した方が安くつく場合もあります

しかしお金の入手量が少なく設定されており、大体がキャラクターのステータスアップ用のアイテムを買うのに消えていくので修理する余裕はほぼありません

なので壊れてしまった武器は捨てるしかないと思いがちですが、実は普通に武器として使い続けることが可能です。

勿論、ダメージや命中率などといった性能が大きく落ちるためメイン武器にはなりませんが、敵を囲んで連携攻撃でチクチクする場合や、残り少ないHPを削る時などに使うことで性能の良い武器の耐久値を温存することができます

中でもクリティカル率が高い武器は、元々の命中率が高めに設定されているため壊れていても当てやすく、クリティカル率もそのままなので意外と使いやすかったです

また、レベルが低いうちは壊れた武器を使うと命中不安が大きいので使いづらいですが、ステータスやスキルで補えるようになるとかなり使い勝手が良くなります

プレイヤーにとっては不便な仕様かもしれませんが、世界観に合った難易度調整の仕組みとしては良い塩梅かと思います(これをバランスが悪いなどど言うのはお門違いです)

個人的には安く買える武器を使い倒したり、壊れた武器を効果的に使っていく必要があるのは逆に新鮮味を感じました

 

悪かったところ

AIの作りが少し雑

特定のキャラクターがスポット参戦してくれる戦闘が何回かあるのですが、そのユニットは弱い上に敵陣にガンガン突っ込むという動きをするためすぐやられてしまいます

また自分が動かしたい場所に参戦キャラが居座ることで連携攻撃を狙えなくなったり、とどめを刺されて経験値泥棒されたりと邪魔でしかありませんでした

同様に離脱ポイントまで参戦キャラを護衛しながら進むという戦闘もあるのですが、戦闘力を持たないくせに敵の配置を無視して離脱ポイントに向かって一直線に突き進むため、周囲の敵を的確に処理できないとすぐに死ぬという作りになっていました

前者は邪魔ではあるものの、やられてもペナルティがないのでまだ良かったのですが、後者は死んだらゲームオーバーなので面倒に感じました

また敵の総量が多いため、それに比例して敵のターンも長くなってしまっていたので、2倍速やスキップ機能などがあると良かったなと思います

 

まとめ

難易度が高いためシビアなゲーム性を求めている人や、ダークファンタジーが好きな人にはオススメな作品です

逆に強力なユニットで無双したいなど爽快感を求めている人には向かないと思います

またクリアにおける達成感はあるものの、敗走の物語となっているためスッキリするような終わり方をしません。そのためハッピーエンドじゃないと満足できない人はやらない方が良いです

AI周りがちょっと残念なものの全体的には楽しめる作品でしたので、今後のアップデートが次第では、より遊びやすくなるかと思います