Live2Dで顔の傾きを作成していきます。
【Live2D Cubism 4】口の開閉の作成 の続きです。
回転デフォーマの割り当て
顔の傾きは「パラメータ」の「角度 Z」という部分に設定しますが、今回からは「回転デフォーマ」というものを使っていきます
まずは回転させたいパーツを選択する必要がありますが、一個ずつ選ぶのは大変です
なので逆に回転させないパーツをロックしてしまい「Ctlr + A」で一気に選択するのが簡単です(変形パスツールのせいで不気味さが上がりました)
そうしたら、上にある「回転デフォーマの作成」をクリックしてください
「回転デフォーマを作成」のウィンドウが表示されるので、挿入先のパーツを「顔肌」に変更します
名前は自動で切り替わりので、そのままでOKです
追加先が「選択されたオブジェクトの親に設定」になっていることを確認したら「作成」をクリックしてください
もし下のような「情報ダイアログ」が表示されてしまった場合は、「左目」や「左眉毛」を複製した時に作成された「位置調整用デフォーマ」を削除してください
「位置調整用デフォーマ」のような赤丸が作成されればOKです
これで対応したパーツを一気に回転させられるようになりました
しかし、このままでは回転させる基準点が変な位置にあるため調整する必要があります
「Ctrl」キーを押し続けた状態で作成された「回転デフォーマ」をドラッグして顎の位置まで移動させます
また、今回は顔が少し斜めになっているので鼻筋に合わせて角度を付けました
顔の傾きを設定
これで前準備が完了しましたので顔の傾きを作っていきます
「パラメータ」の「角度 Z」をクリックしグレー色にします
色が変わったのを確認したら、上にある「キーの3点追加」をクリックし赤の点を一番右までスライドさせ数値を「30.0」にしてください
顔の傾きの場合は「0.0」が基準の位置、「30.0」が右傾き、「-30.0」が左傾きの位置を表しています
右傾き
「角度 Z」が「30.0」になっていることを確認したら、「インスペクタ」の角度を+10度します
今回は顔が斜めのイラストを使用したためデフォルトの角度が「-7.3度」となっています
なので、+10度して「3.3度」となります
デフォルトの角度が人によって違うため、上手く調整してください
左傾き
同じようにして、「角度 Z」が「-30.0」になっていることを確認したら、「インスペクタ」の角度を-10度します
デフォルトの角度が「-7.3度」なので、-10度して「-17.3度」となります
動作確認
ここまで完了したらパラメータを左右に動かしてみましょう
この時、首が短いと顔を傾けた時に見切れてしまいますので、口元辺りまで描き足した理由が分かりますね
以上で「顔の傾き」が完了となります
次回は「髪の揺れ」を作成していきます