Live2Dで腕の動きを作成していきます。
【Live2D Cubism 4】髪の揺れの作成 の続きです。
回転デフォーマの割り当て
腕の動きは【Live2D Cubism 4】顔の傾きの作成 でも使用した「回転デフォーマ」を使用します
基本的な流れは同じなので復習も兼ねて作成していきましょう
パラメータの追加
しかし初期状態では「腕」に関するパラメータが存在しないため、追加してあげる必要があります
まずは「パラメータ」にある「パラメータ作成」をクリックします
「新規パラメータ作成」のウィンドウが表示されるので、名前を「腕」など分かり易いものに変更してください
またIDも腕だと分かるように「ParamArm」などど付けてください
今回は腕が上がる動作を作成するため、範囲の項目は最小が「0」、最大が「30」となるように設定してあげます
逆に腕を下げる動きを付けたい場合は最小が「-30」となります
ここを「-30」~「30」と設定して「キーの3点追加」をすれば、腕の上げ下げ両方に対応させることができます
腕の動きを設定
左腕
肩周りのレイヤーを操作することになるので、髪などの重なるパーツは非表示にします
左腕に関係するレイヤーを全て選択し、上にある「回転デフォーマの作成」をクリックしてください
「回転デフォーマを作成」のウィンドウが表示されるので、追加先が「選択されたオブジェクトの親に設定」になっていることを確認したら「作成」をクリックしてください
「服の回転」の回転デフォーマが作成されました
ですが、変な位置に作成されてしまうため適切な場所に移動させます
「Ctrl」キーを押し続けた状態で作成された「回転デフォーマ」をドラッグして肩の位置まで移動させます
続けて回転させ肩から腕の流れに沿うように角度を調整してください
角度が決まったら「インスペクタ」にある「基準角度を設定」をクリックし基準角度を設定します
これで固定された角度に対して何度動かすかを指定し易くなります
回転デフォーマが選択されている状態で、「パラメータ」の「腕」をクリックしグレー色にします
色が変わったのを確認したら、上にある「キーの2点追加」をクリックし赤の点を一番右までスライドさせ数値を「30.0」にしてください
腕の上げ具合は手動で設定してもよいですが、今回は「インスペクタ」の「角度」に直接「20.0」と記入します
これで腕が上がりましたが、肩の付近をよく見るとズレが発生している場合があります
多少のズレであれば回転デフォーマを動かし微調整したり、アートメッシュを弄っていい感じにすることができますが、レイヤーの状態によっては綺麗にできないこともあります
そういう場合は手間ではありますが、一度PSDファイルを開き原画の調整をしてあげたほうが手っ取り早く解決します
右腕
同じようにして作成していきます
右腕に関係するレイヤーを全て選択して「回転デフォーマの作成」をクリック、「回転デフォーマを作成」のウィンドウで「作成」をクリックします
「服の回転2」の回転デフォーマをドラッグして肩の位置まで移動させ、肩から腕の流れに沿うように角度を調整し、「インスペクタ」にある「基準角度を設定」をクリックし基準角度を設定します
回転デフォーマが選択されている状態で、「キーの2点追加」をクリックし赤の点を一番右までスライドさせ数値を「30.0」にします
「インスペクタ」の「角度」ですが、右腕の場合は回転方向が逆になるので「-20.0」と記入してください
動作確認
ここまで完了したらパラメータを左右に動かしてみましょう
腕のパラメータは1つとしているため両腕が動く状態となっていますが、後ほど別々に分けるかもしれません(パラメータの変更をするだけなので簡単です)
以上で「腕の動き」が完了となります
次回は「体の傾き」を作成していきます