ファイナルファンタジー10のHDリマスター版をプレイした感想と評価レビューをまとめます。
まず結論から
中々楽しめるゲームでした
評価は 4.0くらいです
FF10は歴代の中でも評価の高い作品として有名ですが、中々プレイする機会がなかったので詳細を知らない作品の1つでした
年末にFF9のリマスター版をプレイしたこともあり、流れでプレイしたところ確かに世間で評価されるように良作だと思いました
以下、個人的な意見をまとめていきます
良かったところ
それぞれの「物語」
アーロンの「これはお前の物語だ」というセリフからティーダの物語が始まり、ストーリーの進行に合わせて各キャラクターの「物語」も掘り下げられていきます
ストーリー始まってすぐにザナルカンドからスピラにいきなり放り出され、誰がどういう存在なのか全く分からない状態で相対することになりますが、少しずつ、時には大きく距離が縮まるのを感じられて良かったです
そしてラストバトルと共にティーダの「これが俺の物語だ!」に繋がるのは最高でしたね
ワッカの存在
ワッカにとってスピラで「エボンの教え」を信仰するのは当たり前のことであり、それを通して機械が禁じられていることや、機械を扱うアルベド族が嫌われていることといった世界の常識をティーダを通して教えてくれる存在です
シンによって弟を亡くした過去を持ち、「エボンの教え」を深く信じるスピラの模範的な人物として立ち振る舞うためプレイヤーからはヘイトを買いがちですが、エボンの真実を知ることで考えを改めるなど憎めないキャラクターとなっています
ティーダにとっても自分を助けてくれた親切な人ですし、プレイヤーにとってもワッカが居るからこそエボンとの対立を深く認識できたのだと思います
ちなみに某動画を見まくっていたせいで、特定のセリフが出るたびについ笑ってしまいました。そういう面でも好きなキャラクターです
戦闘BGMが最高
通常戦闘曲で流れる「ノーマルバトル」のBGMが特に好きです
歴代FF戦闘曲の曲調を無視した作りとなっていますが、テンポが良く、全体的に明るい音楽なのでティーダらしさを感じられて気に入っています
また戦闘に関してもヒロインであるユウナが「召喚士」として、しっかり召喚獣を活かした戦闘ができたのは楽しくて良かったです。特にボス戦での恩恵がでかく、オーバードライブ技のダメージの大きさと演出が相まって存在感がありました
悪かったところ
寺院の謎解きが面倒
ストーリーの進行で訪れる寺院にある「試練の間」では、スフィアを使ったパズルのような謎解きをする必要があります
初回は規模が小さかったので別に良かったのですが、回数を重ねるごとに複雑化していきますし、これを何回もやらなければならなかったのが非常に苦痛でした
謎解きとしても結構難しく、スフィアを操作した時の演出もそこそこ長いせいで足止め感が強いので、せっかくストーリーを楽しんでいたのに試練の間に通される度に真顔になってしまいました
何年か先、本作をもう一度プレイしたいなぁと思う時がくると思いますが、これの存在を考えると少し憂鬱です
ミニゲームの難易度がガチ
本作にはミニゲームがいくつか用意されています
その報酬がちょっと強くなれるものだったり繋ぎの装備品だったりなら別に構わなかったのですが、全員の最終武器となり得る「七曜の武器」を強化するためのアイテムが手に入るという仕様でした
そのためかミニゲームと言えどもどれも難易度が高く、簡単には強化アイテムをやらないという意思を感じました
それでも「とれとれチョコボ」と「蝶集め」は気合でクリアしたのですが、雷避けはマジでできませんでした。せめて連続200回ではなく、累計にして欲しかったです
なので雷避けをクリアできる方々には、尊敬の眼差しを送りたいと思います
敵とのエンカウント率が高め
キャラクターを育成するのにAPが必要となりますが、それを入手するためには戦闘で各キャラクターを表に出して少なくとも1回行動させる必要があります
最初のうちは弱点を突くためのサイクル戦といった感じで楽しめたのですが、エンカウント率が高いので戦闘が多く、その度に入れ替えしなければならないので段々と面倒なだけなシステムと感じてしまいました
別に無理して入れ替える必要も無いと言えば無いのですが、キャラクターをある程度育てておかないとボス戦が厳しかったので半強制的なゲームデザインだと思います
中盤あたりでエンカウントを無効にできる装備が手に入るので、ある程度快適さが得られる点は救いでしたが、そこからはほぼ入れ替えずに半固定メンバーで戦うようになってしまいました(ティーダ、ワッカ、アーロン、ユウナの4人)
知識のある人なら育成理論だったり、上手い稼ぎ方だったりで楽に進める方法を知っているかもしれませんが、初見では難しかったです
まとめ
システム面でやや面倒に感じてしまう点が目立ってしまいましたが、ストーリー自体は面白かったので良作品だと思います
また、アルベド語という初見ではまるで意味が分からない言語が出てきますが、辞典を集めることで少しずつ解読できるようになるのもユニークで面白かったです(取り逃すと2度と手に入らない鬼畜仕様でしたが・・・)
10が良作という話を耳にするのと同時に、10-2は微妙という評価を受けていることを知りました。プレイするのは少し先になりますが、続編もキッチリプレイしていきたいと思います